ピックの正しい持ち方

はじめに

ピックはエレキギターやフォークギターの演奏で欠かせないアイテムの一つです。
形状や材質、厚みなど、どんな選び方をすれば良いのかは別記事をご参照ください。
今回はピックの正しい持ち方について解説していきます。

手の形

人差し指の第一関節の側面に親指を乗せます。オッケーのサイン(またはマネーマネー)と似ています。ポイントは人差し指の側面、ピックの一部は人差し指の爪に乗っかっている状態で、親指は腹で持つ。という事です。

人差し指は弧を描くように。決して力まない。
親指はその上から蓋をするイメージで。


一部の教則本などでは「人差し指をカギ状に曲げ、親指で親指で押さえる」と説明されているものもありますが、あまりオススメしていません。

指に負荷がかかり、力んでしまう事で弦を感じづらくなってしまう。

こちらの持ち方だと弦を弾く時に弦の張力(重さ)を感じづらく、細かなニュアンスコントロールが難しくなるからです。
ギターの良いところは弦に直接触れる事ができる=大きく音色を変化させる事ができる。
ピアノは鍵盤を叩くとハンマーがピアノ線を叩いて音を出しますが、ギターは弦を自らの手で弾く事が出来ます。ピアノもギターも同じ完全楽器ですが、これはギターの大きな長所です。

ピックの先端は爪のかわり

ピックは自分の爪の延長のようなイメージです。どのくらいピックをはみ出させるかはピックによってもプレイスタイルによっても変化しますが、出ていても6mm程度、短くて2mm程度です。ピックを出し過ぎてしまうと指先だという感覚が鈍くなりますし、上下のコントロールも弦に差し込む深さの調節も難しくなります。

ピックを持つ力

テニスでラリーを続ける時も、野球でバッターボックスに立った時も、インパクトの瞬間以外は脱力します。
ピックも同じで、人差し指側面と親指の腹でピックを持ちますが、ここに力は必要ありません。
弦を弾かない時は他人が引っ張ればスポっと抜けてしまうくらい、単音を弾く時で子猫の首根っこをつかんで持ち上げる程度の力です。


ただ、間違えないようにしていただきたいのは決して優しく弾く、という事ではないという事です。楽器を「鳴らす」ためには相応のエネルギーが必要ですから、力は必要です。問題はどれだけ効率よくそのエネルギーを伝えるか、です。

あせらないこと

あくまでも万人に間違いのないよう解説しましたが、「自分のもの」になるには時間がかかりまし、どうしても身体の特性によっては難しい方もいらっしゃるのも事実です。
本当にこのフォームで練習を続けていって良いのかと疑問に思う方は、無料体験レッスンでもアドバイスさせていただきますので、遠慮なくお聞きください。

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